近年、市場ニーズの多様化により、多くの工場で多品種少量生産に対応せざるを得ない状況になっています。このような製造現場で、段取り替え改善は、製造コストを低減させるために非常に重要です。

当社では、「タイで導入しやすい」「シンプルな構成」「誰でも簡単に使える」 をコンセプトとした自動化や効率化の方法をご提案しています。
本記事は、最新のソリューションデモ（2022年MEにて発表）をご紹介するシリーズの第1弾です。

浜正が提案する、多品種少量生産に最適なロボット活用例

Solution.1
形状が異なるワークを1つのフィーダで供給、スカラロボットが自動でハンドチェンジして対応する

タイで開催されたMANUFACTURING EXPO 2022で展示したデモ

＜機器構成＞
スカラロボット（ヤマハロボティクス）
× 高精度ツールチェンジャー（KOSMEK）
× 3軸振動パーツフィーダAsycube（Asyril）

2つの異なるワークを“1つのパーツフィーダ”で供給し、“自動でハンド切り替え”をしながら整列させるデモンストレーションです。生産活動を止めて、人手で行っていた段取り替え作業を、ロボットが自動で行います。3軸振動パーツフィーダにより、形状が異なるワークへの自動段取り替えもスムーズに行うことが可能です。

■KOSMEK（コスメック） ロボットハンドチェンジャーの特長
0.5～1kg可搬のロボットに最適な小型のツールチェンジャー

連結時のガタツキゼロで、位置再現精度が極めて高い製品です。
コスメックのロボットハンドチェンジャーのなかでもSWR0010は、小型のロボットに最適。 0.003ｍmの位置再現精度が、ツールチェンジの自動化を可能にしました。段取り替えにかかる時間を大幅に短縮し、あらゆる作業を1台のロボットで完結させます。

■Asycube（アジキューブ）パーツフィーダの特長
あらゆる形状・材質の部品に適合する３軸振動パーツフィーダ。
振動を利用して、あらかじめ向きを決め、ロボットがピッキングできるように表面上に並べます。 プログラムによって振動をコントロールすることで、ワークが変わってもフレキシブルに多種多様な部品へ対応・供給可能。そのため、ワーク形状や使用条件にあわせてボウルを変更する手間を省きます。

スマートコントロールシステム：EYE＋
振動の力だけで、ロボットがピッキングできる状態に的確にワークを並べることができる秘訣は、独自のコントロールシステムにあります。カメラで認識した画像をもとに、Asycubeを最適な効率で動作させることが可能。いわばAsycubeとロボットの間の知能です。
操作が簡単で、ロボットとビジョンのキャリブレーションは、わずか数分で完了します。

小ロット化・多品種生産のニーズには

タイで簡単に導入できることが重要　
多品種少量の生産体制は、自動化する事が困難で、ロボット化に向かないというイメージを持たれている方が多くいます。

しかし…
・切り替え作業を自動化することで、属人的な違いがなくなる
・同じ作業を安定した品質で繰り返すのはロボットのほうが得意
・自動化することで、誰でもボタンを押せば生産活動をできる

このように、多品種少量生産ほど自動化に向いている側面もあるのです。
当社は、お客様の現場に最適な自動化（半自動化）ソリューションをご提供します。